予防接種について
予防接種について
帯状疱疹予防接種 (Gürtelrose-Impfung)
帯状疱疹の発症率は加齢にともない、増加傾向にあります。また、発疹が鎮静したのち、神経の痛みを伴う炎症が長期間続くこと (帯状疱疹後神経痛)があります。こういった傾向は高齢者や免疫力が低下した人に最もよく見られます。
2018年12月の予防接種常任委員会 (Ständige Impfkommission, STIKO) の推奨を受けて、2019年5月より、60歳以上の人に対する帯状疱疹予防接種が、公的医療保険(Krankenkasse)による給付対象となりました。
また、免疫力が弱っている人、喘息や他の肺疾患の既往のある人、糖尿病の人などの場合は50歳より保険適用となっています。
ただし、予防接種は帯状疱疹を完全に防ぐものでないことを念頭に入れてください。(予防接種を受けた人は、たとえ帯状疱疹を発症するようなことがあっても、症状が軽くて済むようです)
予防接種は2回に分けて行い、2回目の接種は、1回目の接種から2ヶ月を経過したのち、遅くとも6ヶ月以内に行います。
1回のワクチンが約110ユーロと高価であること、現在のところ、始まったばかりで認知度が低いこと、ワクチンの冷蔵保存期間の問題もあり、他の予防接種のように開業医にワクチンが常備されているとは限りません。ホームドクターで処方箋をもらい、薬局でワクチンを私費購入後、医療保険会社より自分の口座に振り込んでもらうというケースが多いです。
まずはホームドクターにご相談ください。
肺炎球菌予防接種 (Pneumokokken-Impfung)
肺炎、髄膜炎等疾患の原因となる肺炎球菌予防接種も、60歳から保険適用となっています。